こんにちは。
今日は「あ」について。
わたしたちがデザインのワークショップをするとき必ずと言っていいほど「あ」の授業をします。
いろんな「あ」を通してシチュエーションや文字の描写について深く考えてもらうために取り入れています。
こちらの授業を考えついたとき有名な「デザインあ」が既にあったので世に出していいのか悩みました。
わたしは小学生でも知っている「あ」は声に出しやすく、みんな楽しく参加できるんじゃないかと考えました。
それでも、デザイン「あ」のことは気になっていましたが何回か実施するうちに良い感触をもっていたのでこのまま続けようと思うようになりました。
ある日、ふとNHKを見ていると佐藤卓さんがデザイン「あ」についてお話していました。
佐藤卓さんにとって「あ」は発見やヒラメキの「あ」だとおっしゃっていました。
幼少期の体験から生まれたともおっしゃってました。
デザイン「あ」は認知度が上がりひとり歩きをしているように思いますが、佐藤さんのお話が聞け解像度が上がりました。
その時に、確信したのは私が考えた「あ」とは根本が違うということです。
盗作と思われるのはクリエイターとして避けたいところですが、何かが違うんだよなという気持ちはずっとありました。
同じデザイン領域で、同じ題材ではありますが、わたしたちの「あ」はオノマトペのような状況描写の「あ」です。
「文字と音」が私達のワークショップでよく出てくるテーマです。
ワークショップを通じて世の中に溢れている文字やシチュエーションを少しでも楽しく感じてもらえるようになったらなと思います。
以前ワークショップを受けてくれた子に2年ぶりに偶然再会したとき、「あのワークショップのあと、LINEスタンプを作ろうと思いました!」と楽しそうに話してくれました。
なるほど!LINEスタンプか!考えたことなかった!と嬉しい気持ちになりました。
ほんの少しのきっかけかもしれませんがこれからもこのワークショップは続けていきたいなと思っています。