FUKUSHIMA CREATORS DOJO 誇⼼館に参加しました。
所属した井村組では「ふくしまの音」をテーマにラジオCMを制作しました。
起き上がりこぼしを投げる音や方言、会津鉄道でのシャッター音といったふくしまならではの音をラジオCMを通して発信しました。
この取り組みは「2023 63rd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS ラジオ&オーディオ広告部門 Aカテゴリー ACC地域ファイナリスト」に選出されました。
【鈴木制作「福島県は恋の沼かも」】
福島市の中央に位置する信夫山は平安時代から和歌に詠まれる有名な歌枕であった。
音の響きと都から遠く離れたなかなか行けないみちのくの場所という理由から、忍ぶ恋を表す歌枕としてこれまで100近い和歌で詠まれている。
百人一首14番「しのぶもちずり〜」も当時の福島を代表する絣模様の着物のことで同じく偲ぶ恋を歌ったものです。
上記を下敷きにオリジナル原稿を執筆しラジオCMを制作しました。
Client 福島県
Creative direction 井村光明
Planner/Copywriter 鈴木孝昭
Production ラジオ福島
◯原稿「福島県はこいのぬま
共通NA:聞いておきたい福島の音
NA:(みなさんは、)耐え忍ぶ恋、お好きですか?
実は、平安の昔から、忍ぶ恋といえば福島県なんです。
SE:(琴の音:余韻合わせ2〜3秒程度)
NA: 例えば「百人一首」14番、
陸奥(みちのく)の しのぶもぢずり 誰(たれ)ゆゑに
乱れそめにし われならなくに
「陸奥(みちのく)の しのぶもぢずり」とは、
福島県の平安時代の特産品「しのぶもぢずり」という乱れ模様の、染め布のこと。
しのぶもぢずりのように、私の心が乱れはじめたのは、他ならぬ、あなたのせいだ!!!(語尾たたみかけるように)
という歌。詠んだのは、平安時代、京都在住40代男性。
この方は、福島の特産品を見て、恋心が、爆発しちゃったんですね。(やや大げさに)
そして、もうひとつ。
尋ねいらむ 道も知られぬしのぶ山
袖ばかりこそ 栞なりけれ〜
どうなるかわからないし、偲ぶだけで終わる恋かもしれない、袖が涙でぐちょぐちょだけど、私はこの恋の道に迷い込み、突っ込んでいく!という勇ましい恋の歌。
この歌の「しのぶ山」も福島県にある、山なんです。
耐え忍ぶ恋をする人たちの聖地だったんですね。
ちなみにこちら、なんと、京都在住80代男性の作品!(驚き・感心・意外で笑っちゃう感情)
いいですね〜。元気で。。。(うらやましい感じ)
忍ぶなら〜しのぶもぢずり、しのぶ山〜 福島県は 〜 「恋の沼」かも~♪(和歌風に「恋の沼」部、特徴つけて)
耐え忍ぶ恋がお好きな皆さん。
福島に来て一句詠んでみませんか
共通NA:聞いておきたい音がある。福島県